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第3回先端研所長表彰「先端賞」の表彰式を実施

  • 受賞

2026年4月3日

 2026年3月25日(水)、駒場IIキャンパス4号館講堂にて、第3回「先端科学技術研究センター(先端研)所長表彰『先端賞』」の表彰式が執り行われました。

 本賞は、先端研のミッションである「異端を先端に」に基づき、創造的・学際的・挑戦的な活動を促進し、当センターにおける望ましい研究教育文化の醸成を図ることを目的に、先端研が掲げる4つのバリュー(※)を体現し、顕著な業績を挙げた個人または団体を顕彰するものです。

 第3回目を迎えた本年度の選考では、「一人(または一つの組織)の中に、複数の尖った特性や分野を掛け合わせていること」を評価軸に、選考委員会による厳正な審査と経営会議での審議を経て、以下の2名および1団体が選出され、杉山正和所長より賞状と副賞が授与されました。

鈴木俊貴准教授、杉山正和所長、先端アートデザイン分野(神崎亮平シニアリサーチフェロー、近藤薫教授)、川口万太郎氏

左から、鈴木俊貴准教授、杉山正和所長、先端アートデザイン分野(神崎亮平シニアリサーチフェロー、近藤薫教授)、川口万太郎氏

先端賞研究教育部門(※名前順)

  • 川口万太郎氏
  • 川口万太郎 氏(細胞連関医科学分野・博士1年)

    【選考理由】
     川口氏は、博士課程の学生でありながら、高校生研究受入プログラム「ST-AR Project」の立ち上げと運営、高校生が研究室で主体的に活動できる仕組みの構築を主導し、全国12研究室へと規模を拡大させた実績を有しており、その社会的意義と分野の枠を超えた次世代育成活動への波及性が極めて高く評価された。これに加え、専門分野での学会賞受賞や、YouTubeグループ「ゼロ打ち」をプロデュースして学内行事で独自のパフォーマンスを披露するなど、学術的な枠組みに留まらず、自ら組織を立ち上げアクティブに活動する姿勢は、既存のアカデミアでは「未だ評価が定まっていない」原石としての価値を有している。その「異端」ともいえる独創的な活動が、将来的に先端研の新たな教育文化の核(先端)となる可能性を高く評価した。

    【受賞者コメント】
     この度は大変光栄な賞をいただき、誠にありがとうございます。学生という未熟な立場でありながらこのような様々な活動を継続できているのも、この先端研という環境の多様性、寛大さによるものだと日々実感しております。今後もST-AR Projectを中心に、研究者という存在がもっと若い世代に開かれていくよう、自分なりに一層努力していく所存です。この環境に感謝して、遠慮なくさらに尖っていきたいと思います。

  • 鈴木俊貴准教授
  • 鈴木俊貴 氏(動物言語学分野・准教授)

    【選考理由】
     鈴木氏は、「動物言語学」という新領域を開拓し、学術的な独創性と社会的影響力を極めて高いレベルで両立させている。ここ数年、トップジャーナルへの論文掲載といった研究業績に加え、積極的なメディア露出や一般向け講演を通じて、先端研のプレゼンスを国内外に広く知らしめた功績は多大である。学術的な卓越性が、そのまま社会的な認知度の向上と先端研のブランド構築に直結している点は、当センターの教員が目指すべき一つの理想的な到達点である。

    【受賞者コメント】
     このたびは「先端賞」をいただくことができ、とてもうれしく感じています。2025年度は、書籍の出版やテレビ出演などで忙しい一年となりましたが、そのような中でもペースを落とさず研究を推進できたのは、先端研という恵まれた環境のおかげです。この場を借りてお礼申し上げます。「動物言語学」という新しい学問を世界的に確立し、動物たちの会話が理解できる未来を実現するため、今後も研究と社会発信の両輪で進んでまいります。

先端賞特別貢献部門

  • 神﨑亮平シニアリサーチフェロー、近藤薫教授

    左から、神﨑亮平シニアリサーチフェロー、近藤薫教授

  • 先端アートデザイン分野(団体)

    【選考理由】
    先端アートデザイン分野は、産芸学官連携を基盤とした知の循環を地域社会へ広げ、大学と社会の新たな接続モデルを構築した活動が「特別貢献」に値すると評価された。同組織は、先端研内における異なる専門分野や世代間を繋ぐ機能を果たしており、組織全体に調和をもたらす役割を担っている。理性を重んじる科学技術と感性を重んじるアートを融合させ、学内で分野横断的な相互作用を誘発した貢献は極めて大きく、組織としての顕彰にふさわしい。

    【受賞者コメント】
    (神﨑亮平シニアリサーチフェロー)
     先端アートデザイン分野は2021年、人間中心から自然中心へと視座を転回し、科学・芸術・デザイン・哲学・宗教を横断する新たな価値創造を目指して設立されました。本分野の活動をご評価いただき「先端賞」を賜りましたこと、杉山所長、稲見選考委員長はじめ先端研の皆様には心より御礼申し上げます。
    (近藤薫教授)
     先端研らしいユニークなカンファレンス「高野山会議」に端を発し、「青少年高野山会議」における教育活動、社会的価値共創フォーラムとの産芸学官連携へと、連続的に展開してきた実践の積み重ねをご評価いただいたものと受け止めております。今後も本分野は自然中心の視座に立ちながら、芸術による知の拡張を通じて大学から社会の価値基盤の更新に寄与し、あわせて国際発信を視野に入れた活動を展開してまいります。

(※)先端研の4つのバリュー
1. 時代を先読みする、多様で尖った先端人になる
2. 失敗を恐れずに挑戦し、ひとりひとりが先端の主役になる
3. 理性と感性により、あらゆる壁を超えてつながる
4. 自らの研究を社会に表現し、拡張する

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