社会連携研究部門 領域開拓デザイン
領域をつなぎ、新たな可能性をひらく
領域開拓デザイン社会連携研究部門(Frontier Design Lab)は、デザインを単なる造形や表現の手法としてではなく、複雑化する社会において新たな価値や領域を創出するための思考と実践の方法として捉え、その可能性を研究する部門です。
AI、宇宙、ライフサイエンス、脱炭素、人口動態の変化など、社会や産業を取り巻く環境は急速に変化しています。このような不確実性の高い時代においては、既存の延長線上で未来を構想することが難しくなっており、従来の枠組みにとらわれない新たな視点や方法論が求められています。個別の専門領域における知の深化は今後も重要である一方で、それだけでは対応が難しい課題も増えており、異なる領域を横断しながら新たな関係性を見出す力が、これまで以上に重要になっています。
こうした状況のなかで、デザインの役割も大きく変化しています。デザインは、製品やサービスの外形を整えるためのものにとどまらず、複雑な状況のなかから潜在的な課題や機会を見出し、異なる専門領域の知見を結びつけながら、新たな方向性を構想するための実践へと拡張されています。明確な正解が存在しない課題に対して、多様な視点を往復しながら仮説を生み出し、それを可視化・試作することで議論可能なかたちへと変換していく。このようなプロセスを通じて、曖昧だった可能性を具体的な構想や事業機会へと導く方法として、デザインはさまざまな領域で重要性を増しています。近年では、経営戦略や新規事業開発の領域においても、デザインの思考や方法論が重要な役割を果たすようになってきました。
本研究部門では、とりわけ「領域開拓」という視点に着目しています。新たな領域や価値は、既存分野の内部から生まれるだけでなく、これまで交わることのなかった複数の領域が接続されることで立ち現れると考えています。異なる専門性、異業種、先端技術、文化的知見などを横断し、それらの間に新たな関係性を見出すことで、従来にはなかった発想や解決策が生まれます。
本研究部門では、このような複数領域を接続し、新たな可能性を見出す思考プロセスそのものを研究対象としています。理論的な考察に加え、企業や自治体との共同研究、プロトタイプ開発、教育プログラムなどの実践を通じて、構想、実装、検証を往復しながら、領域横断的な価値創造の方法を探究していきます。その過程で得られる知見を体系化し、社会に共有可能な方法論として発展させていくことを目指しています。

研究部門のポスター「月と林檎に共通接線はあるか」
連携機関
- ・キリンホールディングス株式会社
- ・三菱食品株式会社
メンバー

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- 吉本 英樹 特任准教授
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専門分野:デザイン

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- 近藤 薫 教授
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専門分野:芸術
<2026年7月現在>
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