研究者一覧
- 教授Professor
- 有田 亮太郎ARITA Ryotaro
- 計算物質科学 分野
略歴
2000年 3月 | 東京大学大学院理学系研究科博士課程 修了 |
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2000年10月 | 東京大学大学院理学系研究科物理学専攻 助手 |
2004年10月 | MaxPlanck固体研究所 博士研究員 |
2006年 4月 | 理化学研究所 研究員 |
2008年 4月 | 東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻 准教授 |
2014年 4月 | 理化学研究所創発物性科学研究センター チームリーダー |
2018年 4月 | 東京大学大学院工学系研究科物理工学専攻 教授 |
2022年 4月 | 東京大学先端科学技術研究センター 教授 |
研究分野
周期律表にある元素を組み合わせると実に多様な物質を作ることができます。あるものは金属に、あるものは半導体になります。磁石になったり、超伝導体になったりするものもあります。こういった物質の性質を、経験的なパラメータを導入せず、量子力学の基本原理だけを使って定量的に計算する手法を第一原理的計算手法と呼びます。我々はこの第一原理計算手法に基づいた物質科学の研究を行っています。 非経験性に注目しているのは、実験事実の説明、 再現だけではなく新しい機能物質の設計を行う可能性を視野にいれているからです。 解析手段としては、密度汎関数理論に基づくものや、密度汎関数理論とモデル計算の融合によるものなど、 状況に応じて柔軟に対応するようにしています。新手法の開発にも積極的に取り組んでいます。 研究対象としては、機能物質としての将来性や可能性を感じさせるものだけでなく、物性理論上の新概念と密接に関連する物質群全般に興味を持っています。
- 図1:高温超伝導体LaH10の結晶構造とポテンシャルエネルギー曲面
- 図2:磁気構造予測の概念図
- 図3:磁性トポロジカルエレクトライドの電荷分布
受賞
- 2006年 3月 第1回ベルリン日独センター科学技術賞
- 2011年 3月 第5回日本物理学会若手奨励賞(領域8)
- 2012年 4月 文部科学大臣表彰 若手科学者賞
- 2015年10月 第19回 久保亮五記念賞
- 2018年 3月 第23回 日本物理学会論文賞
- 2018年11月 Highly Cited Researcher in the field of Cross-Field 2018 (Clarivate Analytics)
- 2019年 3月 Journal of the Physical Society of Japan, Outstanding Referee
- 2019年11月 Highly Cited Researcher in the field of Physics 2019 (Clarivate Analytics)
- 2020年11月 Highly Cited Researcher in the field of Cross-Field 2020 (Clarivate Analytics)
- 2021年11月 Highly Cited Researcher in the field of Cross-Field 2021 (Clarivate Analytics)
- 2022年 2月 American Physical Society, Outstanding Referee
キーワード
物性理論、物質設計、第一原理計算
大学院・専攻
- 工学系研究科 物理工学専攻
- 工学系研究科 先端学際工学専攻