研究者一覧

  • 特任教授Project Professor
  • 伊藤 節ITO Setsu
  • 先端アートデザイン 分野
  • 社会連携研究部門 先端アートデザイン

略歴

1987年 3月 筑波大学 芸術専門学群デザイン専攻卒業
1989年 3月 筑波大学大学院 芸術研究科修士課程修了
1989年 4月 Studio Alchimia/Alessandro Mendini デザイン研究所(ミラノ)勤務
1989年11月 Angelo Mangiarotti 建築デザイン研究所(ミラノ)勤務
1995年 7月 STUDIO ITO DESIGN/伊藤節+伊藤志信デザイン研究所(ミラノ)代表取締役CEO
1999年 1月 IED(インスティテュート・ヨーロペオ・ディ・デザイン)ミラノ校契約教授
2000年 5月 多摩美術大学 情報デザイン学科特別講師
2001年 2月 DOMUS ACADEMY(ミラノ)デザインマスター修士課程契約教授
2006年 6月 ミラノ工科大学 デザイン校(国立/ミラノ)契約教授
2006年12月 筑波大学 芸術専門学群非常勤講師
2007年 7月 筑波大学大学院 人間総合科学研究科 感性認知脳科学専攻非常勤講師
2009年 6月 べネツィア大学 IUAV デザイン校(国立/べネツィア)契約教授
2017年 6月 ミラノ工科大学 デザイン校(国立/ミラノ)契約教授
2017年 1月 Raffles Milano Istituto(ミラノ)デザインマスター契約教授
2018年 1月 東京大学 先端科学技術研究センター客員研究員
2019年 1月 東京大学 先端科学技術研究センターフェロー
2020年 3月 筑波大学 芸術系 教授
2021年 2月 東京大学 先端科学技術研究センター 特任教授

研究分野

平成の30年間イタリア、欧州を中心にデザイン研究、活動を展開してきました。ギリシャ、ローマ、そしてルネッサンスのフィレンツェとミラノという流れの中、欧州ではデザインは社会、生活に必要な全ての「こと」の問題解決を試み、全ての「もの」に形を与える行為と位置づけられてきました。欧州におけるデザインの歴史は、デザインが主導する「ものごと」の開発、イノベーションの歴史ともいえるものです。一方日本では、デザインの歴史は第二次世界大戦後の工業化の中から生まれた、商品を差別化するために意匠を与える行為だと思われています。

私たちのデザイン研究室では、欧州、日本を中心に国際的な企業、研究機関と分野を超えた先端技術製品、伝統技術製品、工業製品、手工芸製品に至る様々なプロダクトから、空間環境、建築、インテリア、商品パッケージに至るまで、大きな空間から手のひらにのるもの、様々な大きさ、タイポロジー、素材、製法の異なるもの等、多岐にわたるデザインを総合的に行っています。「もの」そのものの形をデザインすることにとどまらず、そこに生じ得る関係性、ストーリー性も含めてデザインすることを行なっています。絶えず変化していく人と人、人ともの、人と社会とものの関係性をデザインをしています。幅広い領域の開発経験、様々な分野の識者とのやりとりを通じ、個々の「もの」や「こと」に新しい視点を見い出し、新たな意味を与え、新たな問題解決を目指します。

ルネサンスから500年の時を経て西欧思想、人間中心の科学技術の発展は私たちの社会生活の発展に多大な貢献をしてきましたが、同時に私たちの住む社会環境や自然環境に対し様々な環境破壊や、 AI社会における人間性欠如の危機という歪みを生んできています。世界は今Covid19、新型コロナウィルスによるパンデミックに大きく揺れています。令和の時代が開けた今日、森羅万象を大切に考えるアジア、日本発の 自然との共生、異なる分野間の協調、「和」の科学技術による問題解決力が求められます。その鍵を握る のは感性、情緒あるクリエイティビティ、人間性を発揮してバランスのよい問題解決の提案を行い、未来 の社会生活を創造していくアート デザインの力です。今後世界は2030年に向けたSDGs/ESGをはじめ、 あらゆる人を受容するインクルーシブな社会のデザインと構築が極めて重要になってきています。私たちの研究室では Nature-centered & Inclusive Society をメインテーマに科学技術とアート デザインが同時進行する新しい和のクリエイティビティを打ち出していきます。

  • ISOLA_S 時と場をつくり出す組合せ自在のアイランドキッチン Toyo Kitchen Style 2004 Japan
  • FULLER 全面からアプローチできるランドスケープ型センタースカルプチャルソファSawaya&Moroni 2006 Italy
  • ILY_I インタラクティブ・ファニチャー・モビリティ Aisin 2015 Japan

キーワード

自然中心のデザイン、インクルーシブデザイン、関係性のデザイン

その他のリンク

関連情報

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