研究者一覧

  • 教授Professor
  • 小関 泰之OZEKI Yasuyuki
  • 光量子イメージング 分野
  • 社会連携研究部門 レーザフォトニクスセンシング

略歴

2004年 4月 科学技術振興機構 博士研究員
2006年 4月 大阪大学大学院工学研究科生命先端工学専攻 助手
2007年 4月 大阪大学大学院工学研究科生命先端工学専攻 助教
2009年10月 科学技術振興機構 さきがけ研究者(兼務)
2013年 4月 東京大学大学院工学系研究科電気系工学専攻 准教授
2021年 6月 東京大学大学院工学系研究科電気系工学専攻 教授
2023年 4月 東京大学先端科学技術研究センター 教授

研究分野

誘導ラマン散乱(SRS)顕微法の開発と応用:我々は、光技術を駆使して、生体を可視化したり生体分子の働きを解明するための新しい手法を創出し、生物学・医学に革新をもたらすことを目指しています。その中で、2色のレーザパルスを用いて生体の分子振動を高感度に検出するSRS顕微法を提案・実証しました。さらに、SRS顕微鏡の分子識別能を高めるために、独自の高速波長可変レーザを用いて様々な分子振動周波数におけるSRS像を取得するSRS分光イメージングシステムを開発し、様々な生体計測実験を進めています。また、ラマン標識分子による代謝イメージング・超多色イメージングなど、生体内の複雑な構造・動態・相互作用の解析を実現する研究にも取り組んでいます(図1)。

大規模SRSイメージング法の開発と応用:我々は、多数の細胞のSRS計測を実現するために、超高速波長切替光源を開発し、高速流体中の細胞の多色SRSイメージングを実証しました(図2)。本技術によって、10,000個以上の細胞ひとつひとつに含まれる生体分子の画像化が可能になり、微細藻類に含まれる栄養分のイメージング計測を行ったり、血液細胞やがん細胞の無標識計測を行うことが可能となりました。 量子光学によるSRS顕微法の高感度化:我々は、SRS顕微鏡を超高感度化するために、量子光学の導入を進めています(図3)。従来のSRS顕微鏡の信号対雑音比は光の量子的な揺らぎで制限されています。この揺らぎを低減するため、スクイーズド光と呼ばれる量子力学的な光をSRS顕微鏡に導入することで、SRS信号の信号対雑音比を高めることを目指しています。

  • SRS顕微法の原理とその応用
  • SRS顕微法の原理とその応用
  • 大規模SRSイメージング
  • 大規模SRSイメージング
  • 量子増強SRSイメージング
  • 量子増強SRSイメージング

受賞

  • 2011年 3月 平成22年度 光学論文賞
  • 2014年 5月 平成26年 レーザー学会奨励賞
  • 2017年 2月 平成28年度 丸文学術賞
  • 2020年 2月 令和元年度 東京大学工学部 Best Teaching Award
  • 2020年 4月 令和2年度 文部科学大臣表彰 科学技術賞 研究部門
  • 2021年 2月 令和2年度 東京大学大学院工学系研究科長表彰(研究)

キーワード

分子イメージング、超短パルスレーザー、誘導ラマン散乱、量子光学

大学院・専攻

  • 電気系工学専攻
  • 先端学際工学専攻

関連情報

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