研究者一覧

  • 特任准教授Project Associate Professor
  • 宮坂 貴文MIYASAKA Takafumi
  • 気候変動科学 分野
E-mail
miyasakaatmos.rcast.u-tokyo.ac.jp
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略歴

2006年 3月 東京大学大学院理学系研究科博士課程修了
2006年 4月 東京大学気候システム研究センターリサーチフェロー
2006年 6月 東京大学気候システム研究センター産学官連携研究員
2007年 4月 東京大学大学院理学系研究科学術研究支援員
2007年12月 東京大学大学院理学系研究科産学官連携研究員
2008年 4月 東京大学大学院理学系研究科特任研究員
2011年 4月 東京大学先端科学技術研究センター特任研究員
2016年 4月 東京大学先端科学技術研究センター特任助教 (~2021年5月)
2018年 4月 気象業務支援センター研究員
2020年 4月 気象業務支援センター副主任研究員
2021年 6月 東京大学先端科学技術研究センター特任准教授

研究分野

日々の天候やその季節的な遷移等によって特徴付けられる気候、そしてその中で時折発生する異常気象には地域性が見られます。南北に長く、平野と急峻な山岳域が隣接する日本は、細かく見れば気候も異常気象も日本国内においても地域による違いが見られます。地球全体から見れば、日本は海に囲まれ、南からの温暖な黒潮と北からの寒冷な親潮と接し、そしてその合流によってもたらされる海洋前線帯が近傍に存在し、世界有数の速さの偏西風が上空を通過しており、気候学的に特徴的な要素を複合的に有する地域でもあります。

集中豪雨のような局地的な現象が、より大きな空間スケールの大気循環の影響を受けて発生し、しかもそうした循環は遠隔影響により遠方の大気循環と連動する場合もあることが知られています。そのため、地域的な現象の包括的な理解に、全球規模の現象の理解を要することがあります。地球規模の温暖化による気候変化が、集中豪雨に影響を与え得るのもその一例であると言えます。そして、先に述べましたように、気候や異常気象の地域性を考えますと、対象とする地域毎に詳細に研究することが、より正確な理解につながると考えられます。

我々は、過去の観測データに基づいて気候変動や異常気象が起きるメカニズムを研究するとともに、コンピューターシミュレーションに基づいて地球温暖化の影響の研究も行っています。地球温暖化だけでなく、自然変動として発生する気候変動はその長期的な性質のため、海洋の変動が重要になります。そのため、海面水温変動と大気海洋間相互作用に着目して研究を行っています。そして、日本域の過去の大気循環場の詳細な推定を、コンピューターシミュレーションを活用して日本域について行うプロジェクトに参加しています。このデータセットは日本域の異常気象および気候変動の研究にとって基盤となるものであると期待されています。

  • 中緯度で特に顕著な冬季海面水温の10年規模変動
  • 中緯度で特に顕著な冬季海面水温の10年規模変動
  • 地球温暖化による4℃上昇に伴う極端降水の強化率の予測
  • 地球温暖化による4℃上昇に伴う極端降水の強化率の予測
  • 平成30年7月豪雨時に海上から流入した空気塊の24時間経路と海面水温偏差
  • 平成30年7月豪雨時に海上から流入した空気塊の24時間経路と海面水温偏差

キーワード

気候変動、異常気象、大気海洋相互作用

関連情報

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