研究者一覧

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  • 谷口 維紹TANIGUCHI Tadatsugu
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略歴

1978年11月 チューリッヒ大学博士課程修了
1978年11月 (財)癌研究会癌研究所 研究員、主任研究員、部長
1984年 4月 大阪大学細胞工学センター 教授
1995年 1月 東京大学医学部 教授
2012年 4月 東京大学生産技術研究所 特任教授
2019年 4月 東京大学総長室 アドバイザー
2021年 4月 東京大学先端科学技術研究センター フェロー

研究分野

近年、がんの免疫療法は脚光を浴びているが、依然としてがんの克服には至っていない。この打開策は国内外で多くの研究が進められているが、特に注目される課題の一つとして挙げられるのはがんの免疫微小環境の理解とそれの基づいた新たな治療法の確立である。免疫学の歴史において、免疫システムは病原体等が持つ特有の分子を非自己として認識・応答し、自己由来分子には免疫寛容が成立しており応答しないことが基本とされてきた。一方で、近年自己由来の分子も免疫システムを活性化しうることが認識されるようになっている。この文脈において、死細胞などから放出されるとされているHMGBタンパクなどのDanger-associated molecular pattern (DAMP)分子群による免疫系の調節が注目されている。 我々の研究室ではこれまで、インターフェロンを中心としたサイトカインの研究を推進し、その発現機構の解析を通して、IRF (IFN regulatory factor)ファミリー転写因子を見いだし、免疫系の制御におけるその機能を主軸として研究を進めてきた。最近ではDAMP分子群による炎症・免疫・がんを繋ぐ分子メカニズムに関心を持って研究を行なっている。また、科学技術振興機構・研究開発戦略センターにおいて科学技術、学術のあり方などの提言等、社会への発信にも力を注いでいる。

キーワード

炎症、免疫、がん

関連情報

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