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LEARN 個別最適な学び研究ラボ

個別最適な学び研究 LEARN

日本の現在の教育には多くの課題があると感じている人が増えている。しかし、効率性を重視してきた一斉指導による学校教育のシステムは、法律による厳格な規定のもと、容易には変えられない。法律によって、教員養成から学校での授業内容・時数までもが規定されている中で、実は多くの教員も苦悩をしている。私たちは、理想を語るだけで終わらせるのではなく、学校内で変革が難しい現状を踏まえ、まずは学校の外から必要な教育や学びを実践し、社会にその意義を問いかける。そこで生まれたムーブメントを通じて、それを既存の学校教育システムに取り入れていくことを目指している。

個別最適な学び寄付研究部門では、企業・自治体・個人の寄付者の方々のご支援を受け、子ども・保護者・教員がそれぞれの課題を学べる「LEARN」という学びのプラットフォームを立ち上げ、全国各地で教育研究活動を展開している。LEARNは、Learn(学ぶ)、Enthusiastically(熱心に)、Actively(積極的に)、Realistically(現実的に)、 Naturally(自然に)の頭文字を組み合わせた名称である。一見異なる価値観を表すこれらの言葉が共存していることからも分かるように、このプログラムは、多様な軸を持つ学びの活動が同時に展開されることを特徴としている。様々な子どもが交わる場を作ることで、新しい多様な学びの方向性が見えてくると確信している。子ども・保護者向けのプログラムの対象は多岐に渡り、障害の有無や学習意欲に関わらず個々の課題に対応した学びのプログラムとICTツールの提供・環境調整を実施する。私たちの教育ポリシーでは、「目的」「時間」「教科書」「計画」「協働」といった従来の枠組みにとらわれず、子どもが自然と学びに引き込まれるようなシナリオを設計している。

また、教員研修プログラム「LEARN Teachers Academy (LTA)」を立ち上げ、教員の教育観・能力観などの転換を促す活動も行なっている。その一部は教育委員会や教員養成系大学と連携しながら実施し、公教育との接続を目指している。

これまで日本の教育は、障害のある子どもを特別支援教育の中で分離して教育してきた。LEARNの教育ポリシーに基づく学びのプログラムとICTツールの提供・環境調整は能力差のある子どもの共存を容易にする。これらの多様な取り組みは、ダイバーシティへの理解とインクルーシブ教育の推進につながり、最終的には、グローバル社会を生き抜く力を持った子どもたちの育成にも寄与すると考えている。

ICT全国キャラバン

ICT全国キャラバン

小中学生プログラム

小中学生プログラム

教員研修プログラム

教員研修プログラム

中高生プログラム

中高生プログラム

メンバー

  • 中邑 賢龍 シニアリサーチフェロー
  • 専門分野:教育
特任助教 赤松 裕美(専門分野:特別支援教育)

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