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社会包摂システム分野 近藤武夫研究室

学び・働きに困難のある人々を包摂する新しい社会システムを創造する

インクルーシブな教育環境と移行支援

教育のインクルージョンに関して、障害や病気のある児童生徒・学生の大学進学や就労への移行支援や支援技術の活用に関する実践(DO-IT Japan 等)と研究を通じて、社会で活躍する人材の育成を目指しています。テクノロジー活用を主軸に、セルフ・アドボカシー、自立と自己決定などをテーマとして、年間を通じて活動しています。障害のある児童生徒・学生との協働、産学連携・国際連携によるICT 活用など、インクルーシブ教育システムに関する研究実践の拠点を構築しています。

教材や図書のアクセシビリティ保障

音声教材 ( 視覚障害や学習障害など、印刷物を読むことが困難な児童生徒が活用できるデジタル教科書で、身近にあるタブレット等で使用できるもの) を開発し、全国にオンライン配信しています。加えて、各地の学校や教育委員会と連携し、音声教材を児童生徒に円滑に届ける仕組みや指導法の開発に関する研究も行なっています。また、音声教材や拡大教科書、点字教科書を制作する団体へアクセシブルな教科書の中間データを迅速に製作・提供する新しいシステムと配信インフラの開発を通じて、それら団体の円滑な取り組みをバックアップする実践研究をおこなっています。

インクルーシブな働き方を生む地域システム構築

雇用の現場で多様な障害や疾患などのある人々が活躍できるよう、柔軟な働き方を生み出す地域システムの構築に取り組んでいます。週あたり15 分や1 時間から、通常の職場で役割を持って働くことを可能にする超短時間雇用モデルを開発し、職場の生産性の向上と、多様な人々を包摂できる働き方を、全国各地の自治体や企業グループと共同で地域に実現・実装する研究を行っています。

  • DO-IT Japan夏季プログラムに集まった児童生徒・学生たち
  • DO-IT Japan夏季プログラムに集まった児童生徒・学生たち
  • アクセシブルな教材製作を支えるインフラ構築
  • アクセシブルな教材製作を支えるインフラ構築
  • 超短時間雇用を実現する地域モデル
  • 超短時間雇用を実現する地域モデル
ミニコラム
学校社会や労働社会には、障害等の特性や何らかの背景のある人々の参加を阻む様々な社会的障壁があります。人間にとって、学びたいという気持ち、働きたいという気持ちは、ごく自然なものです。もちろん、学ぶことや働くことは、個人の権利として尊重され るべきものであって、全員がこうあるべきだと誰かに強制されるものではありません。しかし、学びたいと思った時に、学びたいと望 んだ場所で、学びたいことを学べる社会、そうすることをごく自然に選ぶことができる社会は、人間社会の文化的な到達点の一つだと考えています(働くことも同様です)。学び働く機会から取り残された人々の包摂を考える上で、「障害」という物事の捉え方の 切り口や、包摂を可能とするテクノロジー活用の考え方を大切にしつつ、インクルーシブな社会とはどのようなものかについて日々考え、実践しています。

メンバー

  • 近藤 武夫 教授
  • 専門分野:インクルーシブ教育・雇用、支援技術
  • 髙橋 桐子 特任准教授
  • 専門分野:学習障害、アシスティブテクノロジー、障がい、学びのユニバーサルデザイン、STEM
特任教授 湯浅 誠
特任助教 松清 あゆみ

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