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ルール形成戦略分野 玉井研究室

経済安全保障と知的財産をめぐる合理的なルールの形成

経済安全保障

軍事以外の主として経済的な手段によってわが国の安全を確保するための政策と、それを実現するための法制度について、研究を進めています。

(1)営業秘密保護法制の強靱化と技術流出問題
科学技術研究は、各国の経済と産業の基盤であるだけでなく、安全保障の基礎でもあります。その成果の海外流出を阻止するとともに、わが国の国益を護る方策を考えます。

(2)科学技術における海外との交流
科学技術の研究は人類全体を利するものですが、現代社会において国境が存在することは厳然たる事実です。際だって自由なわが国の研究環境を保全し発展させるための方策を探究します。

(3)安全を確保するための行政プロセス
国や地方の調達、出入国管理、情報機関との連携、外国貿易・外国為替など、経済安全保障に関わる従前の行政プロセスを個別に見直し、合理的なルールを提言します。

地域ブランド戦略

長野県内各地域を主たる対象に、信州大学社会基盤研究所と連携して、地域ブランドを維持向上するための戦略を策定し、具体的な問題解決のための提言を行います。

知的財産法

国境を越える特許権侵害に対する権利行使、損害賠償額の算定方法、強制実施権制度、商標の品質保証機能と商標権の権利範囲、権利者不明著作物問題、また医薬品産業におけるイノベーション促進のための制度のあり方などについて、研究を進めます。

  • サテライトオフィス(千代田区丸の内 サピアタワー8階)

    サテライトオフィス(千代田区丸の内 サピアタワー8階)

  • サテライト図書スペース

    サテライト図書スペース

  • 先端研内書庫"

    先端研内書庫

  • 先端研ゼミスペース

    先端研ゼミスペース

ミニコラム
何年も前になるが、次世代半導体の研究をしている大先生と、次のような会話をしたことがある。
大先生「玉井さんの分野は、データを取らなくていいそうだね」
玉井 「はい、自分で実験をしてデータを取るということはないですね。より良い社会のルールを作るために他人を説得するのがメインの仕事ですから」
大先生「それは楽そうだね。うらやましいな」
玉井 「お言葉を返すようですが、先生は、データなしで論文を書いて他人を説得することができますか」
大先生「いや、それは無理だな」
玉井 「そうでしょう。われわれ法学者は、先生のできないような難しい仕事を日々行っているのです」
大先生「なるほど。法学者と議論をしても勝てないことが、よくわかったよ」
科学技術をベースにした分野では、既存の知識を超えたデータの創造が肝心だが、この分野は違う。説得の相手はルールを創る人なので、論文で使うのも大半は日本語になる。雑誌ごとの「インパクト・ファクター」というのはなく、英文の査読付専門誌で何本というのも、無意味だ。外国との交流は多いが、共通の問題について「ウチではこうやっている」というのが中心になる。
ということなので、ルール形成や法学が社会「科学」というのは、ウソです。

メンバー

  • 玉井 克哉 教授
  • 専門分野:知的財産法・ルール形成戦略
  • 國分 俊史 特任教授
  • 専門分野:経済安全保障
特任講師 井形 彬
特任助教 川井 大介

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