セット ジイヨン准教授が米国光学会 (OSA) フェロー表彰を受彰
- 受賞
2020年6月2日
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セット・ジイヨン 准教授 -
2020年5月9日~14日に開催された国際会議CLEOにおいて、セット・ジイヨン 准教授(情報デバイス 分野)が、カーボンナノチューブを用いたモード同期レーザ、ナノカーボンフォトニクス、超高速光学に関連する技術の商用化に先駆的な貢献をしたことを評価され米国光学会(The Optical Society: OSA)よりフェロー称号を授与されました。
OSA は、1916年に設立されたアメリカ合衆国に本部を置く学会で、設立以来ずっと光学やフォトニクスの研究分野において世界をリードする役割を担ってきました。フェロー選定には当該の分野で著名な業績を挙げ、比類のない経験と知見を獲得したという点や、その業績が世の中の改革と進歩に役立ったという点が評価され、毎年会員の0.5%未満という、ごく限られた人数のみ、フェローへの昇格が認定されます。
【受賞のコメント】
この度、米国光学会よりフェロー称号を授与いたしました。このような称号を頂き、大変光栄に存じます。
今回の主な授与理由は、日本発の先端材料であるカーボンナノチューブ(CNT)を用いたフェムト秒パルスレーザの発明及びCNTを用いた超高速フォトニクス応用の基礎研究への貢献です。また、元本学の菊池和朗教授と共同で設立した先端研初のスタートアップ企業によるCNTレーザの商品化も評価されました。 ここで、超高速フォトニクス及びレーザ用途向けのCNT、グラフェン、その他2次元材料を使用した新しい研究の開拓に貢献して頂いた共同研究者の先端研の山下真司教授及び本学の丸山茂夫教授に感謝の意を表したいと思います。
今後も引き続き、産業界及び商用アプリケーションに向けたエンジニアリングの開拓及び価値の創造に重点を置き、卓越した科学技術の実現を目指して努力する所存です。
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