研究者一覧

- 教授Professor
- 綾屋 紗月AYAYA Satsuki
- 附属包摂社会共創機構
- ayayamoon
bfp.rcast.u-tokyo.ac.jp
略歴
2007年 7月 | 自閉スペクトラム症の当事者研究に関する在野研究者 (執筆、講義、講演、学会発表、メディア発表、当事者研究会主催等) |
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2012年 9月 | 東京大学先端科学技術研究センター 特任研究員 |
2020年 3月 | 東京大学大学院総合文化研究科 広域科学専攻 博士後期課程 修了 |
2020年 4月 | 東京大学先端科学技術研究センター 特任講師 |
2023年 6月 | 東京大学先端科学技術研究センター 特任准教授 |
2025年 4月 | 東京大学先端科学技術研究センター 教授 |
研究分野
1.国内外の神経学的に多様な人々の連帯と包摂
1993年から始まった自閉症者の権利運動におけるニューロダイバーシティの理念に基づき、神経学的に多様な人々(多数派を含む)が、支援ニーズやジェンダーなどの違いを越えて、分断ではなく連帯して生きられる未来の実現を目指しています。また、マイノリティとマジョリティの間にある分断を深める要因として、組織における心理的安全性の低さや、メディア・アカデミアによって流布されるスティグマ(差別や偏見など)の問題にも注目しています。
2.学術研究における共同創造(Co-Production)
当事者参加型研究や当事者主導研究の広がりにより、障害を持つ人々やマイノリティの立場にある人々が学術研究に参画する動きが世界的に進んでいます。しかし、関与が表面的・象徴的なものにとどまる「形骸化(tokenism)」など、さまざまな課題も存在しています。こうした課題を検討し、研究者と当事者が真に対等な立場で共同創造できる関係の構築を目指します。
3.国内外の組織や社会における当事者研究の実装
日本独自の取り組みである当事者研究を、認識的不正義の観点から捉え直し、自己権利擁護の一手段として位置づけた上で、国内外の周縁化されたマイノリティからマジョリティに至るまでを対象とし、組織や地域社会に実装することを目指します。
受賞
- 2019年11月 第73回毎日出版文化賞(企画部門)
キーワード
ニューロダイバーシティ、当事者研究、セルフヘルプ・グループ、自閉スペクトラム症、障害の社会モデル、研究の共同創造、当事者主導研究、当事者参加型研究、自己権利擁護
大学院・専攻
- 工学系研究科 先端学際工学専攻