研究者一覧

  • シニアリサーチフェローSenior Research Fellow
  • 平尾 雅彦HIRAO Masahiko
  •   
E-mail
hiraochemsys.t.u-tokyo.ac.jp
Tel
03-5452-5090
URL

略歴

1987年 3月 東京大学大学院工学系研究科化学工学専門課程博士課程満期退学
1987年 4月 株式会社 日立製作所基礎研究所 研究員
1989年 3月 東京大学 工学博士
1994年 9月 株式会社 日立製作所中央研究所 研究員
1995年 2月 株式会社 日立製作所中央研究所 主任研究員
1996年 1月 東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻 講師
1999年 1月 東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻 助教授
2006年 4月 東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻 教授
2022年 4月 東京大学先端科学技術研究センター 教授
2023年 4月 東京大学先端科学技術研究センター シニアリサーチフェロー

研究分野

ライフサイクルアセスメントを通じて未来技術を見極め、消費と生産パターンの変革を目指しています。

「未来戦略LCA連携研究機構」の設置準備
東京大学の「地球と人類社会の未来への貢献に向けた協創」を推進する未来社会協創推進本部(UTokyo FSI)SDGs登録プロジェクトのひとつ「未来戦略LCA連携研究機構」の設置 に向けて準備を行っています。現在の製品やサービスの環境影響を評価する従来のライフサイクルアセスメント(LCA)を、将来の布石を打つための先制的ライフサイクルアセスメントに発展させる機構の立ち上げです。先端研が中心となって、学内のLCA研究者、学内外の先端科学技術研究グループ、学外のLCA研究機関、企業、行政、NPOと共同し、学理の構築・実践・展開を図ります。持続可能な社会を構築するための先端技術評価の支援、効果的な将来技術の導入戦略の立案、そして科学技術政策の策定を支援し、先制的LCAを実践し、先端科学技術開発に貢献できる人材育成の場の構築を目指します。

新規技術や新材料の社会的価値評価
環境負荷が地球1個分に収まり、人と社会のウェルビーイングが達成された持続可能な社会を実現するためには、社会システムとしての消費と生産パターンの変革が必要です。そのために課題解決のための多くの技術が検討・開発されています。新規技術や新規材料の社会的価値を、ライフサイクル評価によって明らかにします。

持続可能な社会システムのデザイン
新規技術の社会的価値評価を行いながら、その技術が実装され、価値を発揮できる社会システムをデザインします。例えば、プラスチックリサイクルでは、リサイクル技術の実装に加え、使用済み製品の回収・輸送の仕組み、生産者や消費者への働きかけ、経済的に成り立つ制度など、ハード面、ソフト面での統合的なデザインが必要です。特に、消費と生産の連携の強化が最も重要になると考えています。生産から消費への情報提供、消費者の環境配慮行動、シェアリングなどの新しいビジネスモデル、地域におけるニーズの把握、伝統的な知恵の活用、それらを支える社会インフラの構築など多様な観点を統合するフレームワークを構築します。

  • 製品ライフサイクルとプロセスライフサイクルの統合による製品・生産システム設計
  • 図1:製品ライフサイクルとプロセスライフサイクルの統合による製品・生産システム設計
  • 持続可能な消費と生産パターンへの社会変革
  • 図2:持続可能な消費と生産パターンへの社会変革
  • 持続可能な消費と生産パターンへの転換に向けた5つの連携アプローチ
  • 図3:持続可能な消費と生産パターンへの転換に向けた5つの連携アプローチ

受賞

  • 2002年 5月 環境毒性学及び環境化学に関する国際学会ベストポスター賞
  • 2006年 Process Safety and Environmental Protection 最多引用論文表彰
  • 2008年 化学工学会英文誌優秀論文賞
  • 2011年 廃棄物資源循環学会論文賞
  • 2014年 東京大学工学部ベストティーチング表彰
  • 2017年 3月 化学工学会研究賞

キーワード

ライフサイクル評価、プロセスシステム設計、社会システム設計、消費行動支援

大学院・専攻

  • 工学系研究科 化学システム工学専攻
  • 工学系研究科 先端学際工学専攻

関連情報

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