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先制的LCA社会連携研究部門

将来の環境変化シナリオに基づく先端科学技術の先制的ライフサイクルデザイン

先制的LCAの学理・共通手法の構築

カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーの実現など、持続可能な社会を構築するためには、技術やシステムの大きな変革が求められます。研究開発段階の革新的な先端科学技術は、従来のLCAで考慮する現在の社会的評価基準ではなく、それらが実装される将来の社会(産業構造や社会制度の変化,関連分野の技術革新等)を想定して、未来基準で定量的に評価される必要があります。将来のライフサイクル全体での環境影響から、革新技術に求められる性能や社会的要件を明確化し、現在の研究開発にフィードバックすることができれば、手戻りの生じない効率的な先端科学技術の開発が可能になります。我々は、現在の社会基準で技術評価する既存のLCA手法を、未来社会のデザインに貢献する「先制的LCA」に発展させるために、先端科学技術の標準的評価手法の確立や、生産と消費の連携が強化された社会システムの統合的なデザインの研究を通じ、既存の学問分野を超えた新たな学理の確立を目指します。

先制的LCA 手法の実事例への適用

先制的LCA手法の学理の構築と併行して、16の連携機関と共に「将来シナリオ分科会」を設置し、将来の社会における制約、考慮すべき要素と要素間の関係、評価の時間軸・地理的境界の取り方、不確実性の扱い方など、実事例への適用に向けた将来シナリオの枠組みについて研究しています。また、「資源循環分科会」では、将来の資源供給制約やサーキュラーエコノミーへの社会的要請などへの対応に向けて、国内の資源循環に寄与する技術やシステム、法制度、資源供給リスク、資源制約、資源消費側の技術革新、リサイクルなど、資源供給と資源循環に関係する要素の整理をしています。

LCA 人材の育成

新しい学理・共通手法を普及していくために、連携機関との取り組みや教育活動を通じて、先端技術とライフサイクル思考の専門知を併せ持つ人材の育成を行っていきます。

  • 2050年のカーボンニュートラル実現に向けた社会の変化と製品ライフサイクルや新規技術の社会実装との関係

    2050年のカーボンニュートラル実現に向けた社会の変化と製品ライフサイクルや新規技術の社会実装との関係

  • 連携機関との分科会での議論

    連携機関との分科会での議論

連携機関

  • ・旭化成株式会社
  • ・会宝産業株式会社
  • ・株式会社神戸製鋼所
  • ・住友化学株式会社
  • ・積水化学工業株式会社
  • ・株式会社テクノバ
  • ・株式会社デンソー
  • ・TOPPAN ホールディングス株式会社
  • ・日本製鉄株式会社
  • ・マツダ株式会社
  • ・三菱ケミカル株式会社
  • ・株式会社IHI
  • ・JFEスチール株式会社
  • ・株式会社UACJ
  • ・株式会社ダイセル
  • ・株式会社豊田中央研究所

メンバー

  • 小原 聡 特任教授
シニアリサーチフェロー 平尾 雅彦
特任助教 斎木 祐子
特任助教 倪 嘉苓
教授 杉山 正和
准教授 醍醐 市朗

研究室ホームページ

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