研究者一覧

  • 特任教授Project Professor
  • 小原 聡OHARA Satoshi
  • 未来戦略ライフサイクルアセスメント連携研究機構
  • 先制的 LCA 社会連携研究部門

略歴

1997年 3月 東京大学工学部化学生命工学科 卒業
1999年 3月 東京大学大学院工学系研究科化学システム工学専攻修士課程 修了
1999年 4月 アサヒビール(株)生産技術研究所 研究員
2012年 4月 アサヒグループホールディングス(株)バイオエタノール 技術開発部長
2013年 3月 東京大学 博士(工学)取得
2016年 4月 アサヒグループホールディングス(株)経営企画部門 砂糖・バイオエタノール 事業化担当部長
2019年 4月 アサヒクオリティアンドイノベーションズ(株)プロセス開発研究所 プロジェクトリーダー
2019年 7月 東京大学先端科学技術研究センター 特任准教授
2021年 4月 東京大学未来ビジョン研究センター 特任准教授
2024年 4月 東京大学先端科学技術研究センター 特任教授

研究分野

持続可能な社会の実現に向けて、科学技術の評価軸自体も日々変化しています。
現在、研究開発段階にある革新的な先端技術は、現在の社会的評価基準ではなく、将来の社会(産業構造や社会制度の変化、関連分野の技術革新等)を想定した将来の評価基準に基づいて定量的に評価されることが必要です。また将来の環境影響の予測が可能となれば、将来社会でその技術に求められる性能(技術的要件)を定量的に示すことが可能になります。さらにその情報を現在の研究開発にバックキャストすることによって、先端科学技術の効果的な開発(将来社会を先取りした開発)が可能となります。
私たちは、従来の学問分野(現在の社会基準で技術評価する既存のライフサイクルアセスメント(LCA)手法)を超えて、未来社会のデザインに貢献する「先制的LCA」という新たな学理の確立を目標としています。そのために、先端科学技術の標準化された評価手法の開発や、生産と消費の結びつきを強化する社会システムの統合的デザインの研究等を行っていきます。

(主な研究項目)
1.先制的LCAの学理・共通手法の構築
2.将来の外部環境変化シナリオに基づく先端科学技術の先制的ライフサイクルデザイン
  -将来シナリオ(将来の社会における制約,時間軸・地理的境界、不確実性の扱い方)
  -資源供給と資源循環に関係する要素の整理
  (技術やシステム、法制度、資源制約、リサイクル等)
3.ライフサイクル思考に基づくバイオマス原料・バイオプロセスの先制的設計
  -バイオ燃料、バイオケミカル、酵素、医薬品
  -ラボスケール(mL)から工場スケール(100kL)を予測する効率的なプロセスデザイン

受賞

  • 2005年11月 日本エネルギー学会奨励賞
  • 2007年 4月 第16回地球環境大賞・環境大臣賞(アサヒビール)
  • 2013年 4月 第22回地球環境大賞・大賞(アサヒグループホールディングス)
  • 2016年12月 国際サトウキビ学会・最優秀論文賞
  • 2019年 5月 化学工学論文集・2018優秀論文賞
  • 2019年 6月 日本生物工学会・生物工学技術賞
  • 2020年 3月 日本LCA学会・論文賞

キーワード

先制的ライフサイクルアセスメント、農工融合型プロセス設計

大学院・専攻

  • 工学系研究科 先端学際工学専攻
  • 工学系研究科 化学システム工学専攻

関連情報

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